無風地帯を抜け南半球へ


11月17日

熱帯収束帯通過で、Alex Thomson (HUGOBOSS号)はThomas Ruyant (LinkedOut号)にちょうど100マイルの差をつけてVendee Globeのペースメーカーを約束されたように見受けられます。

 

Ruyantと4位のCharlie Dalin (Apivia号)は夜を徹して最高速力でしたが、Alex Thomsonの24時間記録はおそらく破られたように見受けられた、昨日の炸裂以来、現在は通常速力に落ちついています。

Vendee Globe 2016で12月にニュージーランドの西で半水没した物体に衝突してリタイア―せざるを得なかったRuyantにとって、Verdier設計の艇に乗る彼は優勝への事前の順位では大方の期待をしょっていました。彼の確固たるルートの選択は全ての状況での素晴らしいスピードによって増幅されて、今朝は2位にいます。35マイル離れたDalinと彼のほぼ同じVerdier設計の艇は、直近の24時間の貿易風のコンディションの中でほぼ記録的な486マイルを今朝4時に達成しました。

昨日の朝の同じ位置情報以来、両艇は先頭のAlex Thomsonに30マイル接近しました。

いずれにしても、このイギリス人スキッパーはITCZ(熱帯収束帯)に入っても一切スローダウンの兆候を一切見せていませんでしたが、今もって平均20ノットで赤道まで400マイル近くを通過しました。先頭集団は南半球に明日の夜か木曜日の朝に入ります。

いたるところにある海草を排除した5位のPRB号のKevin Escoffierは今朝言いました「大きく波に乗るコンディションです、風は時に不安定です、それに乗らざるを得ませんが、本当に楽しんでいます」。

 

船隊の先頭でアドレナリンが湧き出て、決まった手順に集中している一方で、1000マイル以上北では10艇以上が、無風地帯以上の同じようなアゾレス諸島の高気圧帯から逃れようとしています。

 

「私達は最初の無風地帯につかまっています。先に向かうためにわずかな風をつかまえるために甲板に留まっています。これらの艇は徐々にエネルギーを失っています、しかし、私は必ず貿易風の始まりをつかまえます」とyellow L'Occitaine号のArmel Tripon、5時の順位で27位は説明しました。彼の声ははっきりして穏やかでした。Triponは、彼の毎日の医療セッションはフラストレーションを落ち着けるのに助けになるといいました。「コースは長い、私は高速の列車に乗りたい、そしてすぐに高速で行きたい」彼は続けます、「この凪の中で3日間も目的もなく漂い、それぞれの順位は状況が悪くなっていることを示しています。富めるものはより富む、しかし後ろのここでは、私達は今もってすこしイライラしています」。

一方で、わずかな微風が吹く中で、日本人スキッパー、白石康次郎はほとんど停止、または微速で、彼のメインセールの修理をしています。このDMG MORI号のスキッパーは24時間でわずか30マイルしか稼いでいません。

 

Kevin Escoffier(PRB号:5位)は言いました、「現在、南半球に向かう貿易風は南東よりむしろ東にあり、熱帯地帯の内部で貿易風間の混乱はありません。さらに平行した貿易風(それぞれ別の半球に向かっている)が無風地帯を超えるのをより容易にしています。これはいいコンディションです、しかし、それにもかかわらず、風は極めて不安定です。私は思ったより少し東のはずれにいます。正しいセールの組み合わせは容易ではありません。しかし、私は追い風です。いい状態です。ここは一本道です。眠ることができれば更によくなるでしょう。言った通り、私はチョコレートを一枚食べています。最初の週は強烈でした。私は、自分の単独航海の経験の不足だと思っています、しかし、みんな少し疲れています。

私は昨日からトビウオをつかまています。しかし、ほとんどは海草です。甲板は一杯になり、コクピットもいっぱいです。浄水装置は海草で飾りつけられています。私は、ここでの、こんなカリブ諸島に近いところでの、こんな驚きの経験を今までしたことがありません。私はミスを犯さないように注意をしています。しかし、スタート以来、私がした事は非常に良かったと感じています。私は何の大きなトラブルも経験しませんでした。私は、Thomas (Ruyant)やCharlie(Dalin)が過去48時間で抜かれたとしても正しいグループにいます。私は最初の週、ここにいて幸せです」。

 

翻訳:Watson Courtier as of 18 Nov.2020