2016-2017

English Original

最後に優勝したのは、ARMEL LE CLEAC'H

くりかえすと、栄光がもたらされたのは崇高な決戦のあとでした。2013年大会で惜しくもFrancois Gabart に遅れを取った Armel Le Cleac'h は英国の Alex Thomson をわずか数時間差で破りました。この舞台で、彼は74日をわずかに超えるレース新記録を打ち立てました。

今回のVendee Globeを巡る環境はほとんど問題がありませんでした。29名のセーラーがスタートを切りました。彼らのほとんど半数が常連でした。スタートに際して、単独航海のレーサー達は、通常は世界一周に向かうセーラー達を恐れさせるビスケー湾に、彼らを急いで送りだすことができる理想的なコンディションを得て、ついていました。唯一、スペイン人のセーラー、Didac Costa だけはバラスト管の故障を修理するためにレ・サーブル・ド・オロヌに戻ってきました。

 

赤道への下りは実際に非常に静かでした。追い風で静かな海、レースはリーダーたちが方角を決めるために素早くジブを取り込むように見えました。

 

唯一、Tanguy de Lamotte がカーボベルデ諸島の前にして棄権をせざるを得ませんでした。彼のマストは分離しました。そして、彼はその場所では修理できないと判断しました。彼は11月28日にレ・サーブル・ド・オロヌに戻りました。

リーダーたちは差を広げました。

大胆な選択をして、Alex Thomsonは他の人達よりも、もっとも容易に無風地帯を乗り越えることで、その日、最高の状態を得ました。彼は、南半球の貿易風の中でよりよい角度を得たことで有利になり、差を広げ始めました。彼の後ろには、ほとんどだれも付いてきませんでした。Armel Le Cleac'h は、Vincent Riou, Jeremie Beyou , Sebastien Josse やPaul Meilhat, Morgan Lagraviere などの希望に燃えた新人たちなどの確実視されている人達を

含む競技者集団をリードしました。

 

彼らの後ろでは、差は開いていました。セントヘレナの低気圧は彼らを分離し続けました。最初の集団が20ノットを超えて速力を増していた時、二番目の集団は微風の中でもがいていました。先頭では作業が忙しく、後ろでは、何人かは諦め始めていました。

 

南大西洋では犠牲者が出始めていました。最初に、Bertrand de Brocで彼は未確認物体に衝突した後、棄権しました。そして、Vincent Riou とMogan Lagraviere は,

最初の人はキールのベアリングを損傷し、二番目は舵が裂けて、ケープタウンに向かう決断をなんとかしました。喜望峰のところで、Alex Thomson とArmel le Cleac'h は5時間以内の差でした。素の後ろは差がひどい状態でした。三位の Sebastien Josse は1日以上離れていました。Paul Meilhat と Jeremie Beyou は2日、Thomas Ruyant 8位、Jean Le Cam 9位、は前にいる先頭から5日の航海日以上に下がっていました。

遭遇する不思議な場所

11月28日、Armel Le Cleac'hはレースのリードを奪い返しました。そしてフィニッシュまでそれを維持しました。30日、2人のリーダーたちはケルグレン諸島に達しました。そこではフリゲート艦、Nivosewas号がパトロールしていました。この艦はヘリコプターを飛ばし、海の上を快走している2隻のIMOCA艇の壮大な航跡をとらえました。彼らの後で、続々と棄権が発生しました。白石康次郎は喜望峰を回ったところでマストを折りました。Sebastien Josseはフォイルの一つが裂けました。そして、ダガ―ボードケースに深刻なダメージを受けました。もっと危険だったのは、Kito de Pavant で、何か沈んだ物体にぶつかり、沈没の危機に襲われました。幸運にも、Marion Dufresne 号が近くにいました。この船はフランスの南洋の領地に補給をしていました。そして、スキッパーを救うことができました。しかしながら、彼は上陸するまで、クロゼット、ケルグレン、そしてアムステルダムまでのこの船の航海に付き合わなければなりませんでした。

 

太平洋は、棄権をした、Thomas Ruyant, Stephane Le Diraison, Paul Meihat, そして最後にアイルランド人、Enda O'Coineen にとって、穏やかではありませんでした。Jean-Pierre Dick は挑戦者たちを抜き去って、4位に浮上しました。しかし、ホーン岬で彼は未だに先頭から1週間遅れていました。Armel Le Cleac'hは最終的にAlex Thomsonを2航海日後ろに離していました。このフィニステーレ(フランスの県)からの操船者は、彼の前任者が前回の大会で安心したホーン岬までの位置からはもっと遠い状態でした。このBanque Populaire号のスキッパーは勝利を考え始めていました。2004-2005年大会を除いて、ホーン岬に最初にたどり着いた人はレ・サブレス・ド・オロヌに到着して、常に優勝しています。

悪魔のアコーデオン

しかし、期待したようには何も起こりませんでした。ティエラ・デル・フィゴ諸島の近くで風上からの微風の中で停止し、Armel Le Cleac'hは彼の優位性が溶解したことを理解しました。12月29日、ケープ岬を周って6日後、わずか30マイルを隔てて二人の挑戦者が対峙していました。しかし、リーダーのスピードを遅くしたこの微風をAlex Thomson がどう処理するかにかかっていました。結果的に差は開いてゆきました。しかし、Amel Le Cleac'hはフィニッシュラインまで、プレッシャーにさらされたままでした。

 

彼らの後ろで、Jeremie Beyou は、大西洋を Solitaire du Figaro のリズムで上ってきた、Yann Elies, Jean-Pierre Dick そしてJean Le Camを含 む追跡者トリオが来る前は、心地よい位置にあるように見えました。

 

ゴールまで24時間になった時、Armel Le Cleac'h は、予期せぬことが起きない限り、この2016-2017大会は彼のものだと思いました。Alex Thomson は追いつける位置にありませんでした。先頭がフィニッシュをしようとしている時に、7位の Louis Burtonは赤道を越え、8位のNandor Faはホーン岬を回ったところでした。

何人かの単独航海のレーサー達は、大西洋を上って来るのは忍耐することのように感じました。2月11日に、Eric Bellion はメインセールのレールにダメージを受けました。それは彼にレースをフィニッシュするには、唯一、フォアセイルを使うしかないことを強いました。同じ日、Conrad Colman はポルトガル沖でデスマストしました。このニュージランド人は棄権を拒み、レ・サーブル・ド・オロヌに到達するために、有る物の艤装部品をまとめ上げて、フィニッシュラインを越えました。

 

1月19日、Armel Le Cleac'h は、サウスノッチブイの前にあるフィニッシュラインを、16時38分に(ローカルタイム)越えました。新記録74日3時間36分でした。最後に達成した挑戦者、最終的にフィニッシュラインに到達した、Sebastien Destremau よりも50日前でした。

大会の順位

  1. 1 Armel Le Cléac’h (FRA, BanquePopulaire) – 74D 03h 36mn
  2. 2 Alex Thomson (GBR, Hugo Boss) 74D 19h 35mn
  3. 3 Jérémie Beyou (FRA, Maître CoQ) 78D 06h 39mn
  4. 4 Jean-Pierre Dick (FRA, St Michel – Virbac) 80D 01h 46mn
  5. 5 Yann Eliès (FRA, Quéguiner – Leucémie Espoir) 80D 03h 11mn
  6. 6 Jean Le Cam (FRA, Finistère Mer Vent) 80D 04h 42mn
  7. 7 Louis Burton (FRA, Bureau Vallée), 87D 19h 46mn
  8. 8 Nandor Fa (HUN, Spirit of Hungary), 93D 22h 52mn
  9. 9 ÉricBellion (FRA, Comme un seul Homme), 99D 04h 56mn
  10. 10 Arnaud Boissières (FRA, La Mie Câline) 102D 20h 24mn
  11. 11 Fabrice Amedeo (FRA, Newrest – Matmut) 103D 21h 01mn
  12. 12 Alan Roura (SUI, La Fabrique) 105D 20h 11mn
  13. 13 Rich Wilson (USA, Great American IV) 107D 00h 48mn
  14. 14 Didac Costa (ESP, One Planet One Ocean) 108D 19h 51mn
  15. 15 Romain Attanasio (FRA - Famille Mary – Étamine du Lys) 109D 22h 04mn
  16. 16 Conrad Colman (NZL, Foresight Natural Energy) 110D 01h 59mn
  17. 17 Pieter Heerema (NED, No Way Back) 116D 09h 24mn
  18. 18 Sébastien Destremau (FRA, Technofirst – Faceocean) 124D 12h 38mn

棄権

  • Enda O’Coineen (IRL – Kilcullen Voyager – Team Ireland), dismasting, January 1st
  • Paul Meilhat (FRA – SMA), damage on keel actuator, December 24th
  • Stéphane Le Diraison (FRA – La compagnie du Lit – Boulogne Billancourt), dismasting,December 23rd
  • Thomas Ruyant (FRA – Le Souffle du Nord pour le Projet Imagine), collisionwith UFO, December 20th
  • SébastienJosse (FRA – Edmond de Rothschild), damage on foil, December 7th
  • Kito de Pavant (FRA – BastideOtio), collision with spermwhale, December 6th
  • KojiroShiraishi (JPA – Spirit of Yukoh), dismasting, December 4th
  • Tanguy de Lamotte (FRA – Initiatives Cœur), damage on mast , November 28th
  • Morgan Lagravière (FRA – Safran), damage on rudder, November 24th
  • Vincent Riou (FRA – PRB), damage on keel, November 22nd
  • Bertrand de Broc (FRA – MACSF), damage on keel, November 20th